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ナウキャスト、三菱地所のデータ分析基盤「SoDA」に生成AI開発環境を構築 – 社内データ活用を安全かつスピーディーに
投稿日 2026年2月18日 12:22:11 (ニュース)
- ナウキャストについて
- Finatextグループについて
- 事例紹介「自社開発したデータ分析基盤のアセスメントと高度化(三菱地所株式会社)」:https://nowcast.co.jp/case-studies/20240710/
背景:データ活用とDX推進の課題
不動産やまちづくりの分野でデジタル変革(DX)が進む中、三菱地所では、データを活用した意思決定にダッシュボードを利用してきました。しかし、生成AIのような技術を使った、もっと対話型のデータ分析アプリケーションで、さらに高度にデータを使いこなしたいというニーズが高まっていました。
これまでの社内でのダッシュボード開発では、データの準備などに多くの時間がかかり、事業の改善やデータ活用の高度化に十分な時間を割くことが難しいという状況でした。また、社員がそれぞれのパソコンで生成AIなどを使う開発環境を整えるには、専門知識が必要な上、情報セキュリティのリスクへの対応も課題となっていました。
これらの課題を解決するため、ナウキャストは、三菱地所のデータ基盤である「SoDA」(Google Cloudを基盤とする)上に、ブラウザだけで完結する、安全な開発環境を構築しました。この環境では、生成AIによるコーディング支援が備わっており、分析者が自分で環境設定をする手間なく、迅速にデータ分析アプリケーションを社内に公開できる、現代的な開発環境です。
新しい開発環境の主な特長
1. 安全で管理しやすい開発基盤
Google Cloudの「Cloud Workstations」を採用することで、開発者は自分のパソコンに左右されず、ブラウザ上で開発作業を進められます。ソースコードやデータはすべてクラウド上で管理されるため、データを外部の端末に持ち出す必要がありません。また、公開されたアプリケーションには「Identity-Aware Proxy(IAP)認証」というアクセス制限がかけられており、必要な社内メンバーだけが安全に利用できます。
2. 生成AIを統合した開発支援
この開発環境には、Googleの「Gemini CLI」とAnthropicの「Claude Code」が最初から使える状態で組み込まれています。これらのAIモデルは、「SoDA」上の「Vertex AI」というサービスを通じて提供されるため、ユーザーは認証設定などの複雑な初期設定なしに、すぐにAIによるコーディング支援を受けられます。さらに、開発するアプリケーション自体に生成AIの機能を簡単に組み込むことも可能です。これにより、高度なプログラミングスキルがない社員でも、自然な言葉で「何をしたいか」を伝えるだけで、分析アプリケーションを作成できるようになります。
3. アプリケーション公開の自動化と管理体制
Webアプリケーションフレームワーク「Streamlit」を使うことで、インフラ構築の専門知識がなくても、簡単なコマンド一つで開発したアプリケーションを社内向けWebアプリとして安全に公開できます。公開時には、脆弱性スキャンやコードのチェックが自動で行われます。また、生成AIの利用量(トークン数)やクラウド利用コストに関する情報を集める仕組みも構築されており、ユーザーごとのAPIコスト確認やアラート検知ができるモニタリングダッシュボードなど、しっかりとした管理体制(ガバナンス)が整っています。
今後の展望
ナウキャストは、今後も安全な基盤の構築と生成AIの業務への統合を通じて、三菱地所のデータ活用プロセスがAIを前提としたものに変わるよう、支援を続けていく方針です。
関連情報
株式会社ナウキャストは、2015年に設立されたオルタナティブデータのリーディングカンパニーです。Finatextグループの一員として、ビッグデータ解析事業を担っています。POSデータやクレジットカード決済データ、求人広告データなどの多様な「オルタナティブデータ」を扱い、生成AI活用とデータ基盤構築の両面から事業者の業務を支援しています。公式サイト:https://nowcast.co.jp/
Finatextグループは、「金融を“サービス”として再発明する」ことをミッションに掲げ、次世代金融インフラの提供を通じて組込型金融を実現するフィンテック企業グループです。金融サービスのあるべき姿をユーザー視点で見直し、パートナー事業者と共に新しい金融サービスを開発しています。
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