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札幌医科大学附属病院が国内初の「地域医療推進型高度遠隔ICU」を導入、北海道の医療課題解決へ
投稿日 2026年2月17日 17:22:06 (ニュース)
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Automated Acuity(自動重症度スコアリング):患者さんのバイタルサイン(心拍数や血圧など)の変化を自動で分析し、重症度を数値化します。これにより、患者さんの状態のわずかな変化も早期に察知できるようになります。
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Sentry Smart Alert(スマートアラート):患者さんの状態に異常があった場合、リアルタイムでアラートを表示します。これにより、医療スタッフは迅速に対応できます。
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Discharge Readiness Score(退室準備度スコア):AI(人工知能)が、ICU退室後48時間以内の死亡や再入室のリスクを予測します。これにより、患者さんにとって最適なタイミングでの退室や、再入室の予防に役立ちます。
北海道の地域医療に新たな光!遠隔ICUが始動
北海道の医療現場に、新しい取り組みが始まりました。札幌医科大学附属病院は、2026年1月より国内で初めて「地域医療推進型高度遠隔ICU」の運用を開始しています。このシステムには、株式会社フィリップス・ジャパンの「Philips eICUプログラム」が採用されており、広大な北海道が抱える医療課題の解決に貢献することが期待されています。

なぜ遠隔ICUが必要なのか?
北海道は、その広大な土地柄や厳しい気候条件、そして集中治療を専門とする医師が特定の地域に偏っているという特徴があります。これらの課題が、質の高い集中治療を地域全体で提供する上での障壁となっていました。今回の遠隔ICUの導入は、こうした課題を乗り越え、地域全体の医療の質と安全性を高めるとともに、医療に携わる方々の負担を軽減し、働き方をより良くしていくことを目指しています。
札幌医科大学附属病院が担う役割
札幌医科大学附属病院内に設置された「遠隔ICU支援センター」は、このプロジェクトの中心的な役割を担います。このセンターでは、支援を受ける病院の電子カルテ情報や患者さんの生体情報データがリアルタイムで集約されます。これにより、集中治療に必要なあらゆる情報が一目でわかるようになっています。
センターには、集中治療の専門医と専門看護師が常に待機しており、各施設からの相談に対応したり、オンラインでのカンファレンス(症例検討会)を実施したりすることで、遠隔地にある病院の集中治療をサポートします。
eICUプログラムが提供する先進機能
フィリップスのeICUプログラムには、集中治療の質をさらに高めるための様々な機能が搭載されています。例えば、以下のような機能があります。

これらの機能によって、ICUの運営がより高度に、そして効率的になることが期待されます。
広がる支援の輪と未来の展望
この取り組みはすでに、北見赤十字病院と製鉄記念室蘭病院への遠隔支援として始まっています。将来的には、北海道内のすべてのICU(集中治療室)をネットワークでつなぎ、「(仮称)北海道遠隔ICU医療ネット」を構築するという大きな目標が掲げられています。
この遠隔ICUの導入は、地域医療を支える新たなモデルケースとして、その発展が大いに期待されています。
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