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森泉岳土×スタニスワフ・レム『ソラリス』、第30回手塚治虫文化賞マンガ大賞の最終候補に選出!
投稿日 2026年2月21日 10:21:53 (ニュース)
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商品ページ(上巻):https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000614733/
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森泉岳土氏 公式X:https://x.com/moriizumii
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早川書房公式サイト:https://www.hayakawa-online.co.jp/
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〈ハヤコミ〉公式サイト:https://hayacomic.jp
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〈ハヤコミ〉公式X:https://x.com/hayacomic
世界が注目する『ソラリス』、手塚治虫文化賞マンガ大賞最終候補へ
SF文学の不朽の名作、スタニスワフ・レム氏の小説『ソラリス』を漫画化した作品が、この度「第30回手塚治虫文化賞マンガ大賞」の最終候補に選出されました。株式会社早川書房が運営するコミックサイト〈ハヤコミ〉から刊行されたこの漫画は、森泉岳土氏が作画を手がけ、連載中からSNSで大きな話題を呼び、刊行後も各メディアで絶賛されています。
英語圏をはじめ、中国、台湾、ロシアでの出版がすでに決定しており、原作者レム氏の故郷であるポーランドからもオファーが届くなど、その評価は国境を越えて広がりを見せています。

『ソラリス』とはどんな作品?
原作小説『ソラリス』は、1961年にポーランドで発表されたSF文学の傑作です。意識を持つ広大な海に覆われた惑星ソラリスを舞台に、人間の記憶、他者との理解、そして真のコミュニケーションの難しさを深く問いかける哲学的な内容が特徴です。AIが急速に進化する現代において、「人間を超える知性とどう向き合うか」という作品のテーマは、改めて多くの人々の関心を集めています。
この作品は、アンドレイ・タルコフスキー監督とスティーヴン・ソダーバーグ監督によって2度映画化されており、「SFマガジン」2025年2月号のSFオールタイムベスト投票では第1位を獲得するなど、その影響力は計り知れません。
森泉岳土氏が手がけたコミック版は、深遠で難解とされてきた原作の世界観を、繊細かつ詩情あふれる筆致で表現しています。これにより、これまで以上に幅広い読者に『ソラリス』の魅力が届けられています。

作者と原作者の紹介
森泉岳土 (Takehito Moriizumi) 氏
1975年東京生まれのマンガ家。2010年に「森のマリー」でデビューしました。代表作には『カフカの「城」他三篇』、『報いは報い、罰は罰』、『セリー』などがあります。義父である大林宣彦監督との日々を綴った著書『ぼくの大林宣彦クロニクル』も出版されています。
今回の『ソラリス』では、通常墨と爪楊枝で描くスタイルとは異なり、鉛筆を使用し、地球側を「線」で、ソラリス側を「面」で描くという、手間のかかる画法で作品に臨んだそうです。これは、「ふたつの世界は交わらないかもしれない」というメッセージを絵で伝えるためでした。
スタニスワフ・レム (Stanisław Lem) 氏
1921年、旧ポーランド領ルヴフ生まれ。20世紀を代表するSF作家の一人です。『ソラリス』(1961年)はレム氏の代表作であり、世界的な古典として知られています。その他にも『エデン』、『完全な真空』、『泰平ヨンの航星日記』などの作品があります。中欧の小都市から世界と宇宙の未来を考察し続けたことから「クラクフの賢人」とも呼ばれ、2006年に亡くなりました。
関係者からのコメント
森泉岳土氏のコメント
「手塚治虫文化賞のノミネートの連絡を受けた時は、本当に驚き、信じられない気持ちでした。この喜びは、原作者レム氏が描いた『ソラリス』が持つ豊かなビジョンの魅力のおかげだと感じています。」
沼野充義氏(『ソラリス』訳者、東京大学名誉教授)の推薦コメント
「圧倒的な魔法のような筆力でエンディングに流れこんでいく! 感動的だ!」
ハヤコミ編集部のコメント
「森泉さんが『「ソラリス」をやりたい』と仰ったとき、思わず『本当にやるんですか』と尋ねてしまいました。あの難解な原作に真正面から挑んだことが、今回のノミネートに繋がったのだと思います。森泉さんの次回作はカズオ・イシグロ原作『夜想曲集』ですので、どうぞご期待ください。」


〈ハヤコミ〉の取り組みと今後の展望
『ソラリス』を刊行した〈ハヤコミ〉(https://hayacomic.jp)は、創業81年の早川書房が2024年7月23日に開設した公式コミックサイトです。SF・ミステリ文学の世界的名作を漫画化するプロジェクトを軸に、オリジナルコミックの発表にも力を入れています。
第一弾ラインナップには、『ソラリス』のほか、アガサ・クリスティー原作の『そして誰もいなくなった』(マンガ:二階堂彩)、2022年本屋大賞受賞作のコミック化『同志少女よ、敵を撃て』(マンガ:鎌谷悠希、原作:逢坂冬馬)などがあります。『そして誰もいなくなった』は、すでに11言語での翻訳出版が決定するなど、海外からの注目も非常に高いです。
今後〈ハヤコミ〉は、さらに世界的な文学作品のコミカライズやオリジナルコミックの拡充を進め、海外や映像展開を見据えたIP開発を積極的に推進していく方針です。これにより、世界中の読者や視聴者へ日本のコミック作品を届けていくことが期待されます。
手塚治虫文化賞について
手塚治虫文化賞は、漫画家・手塚治虫氏の偉大な功績を記念し、朝日新聞社が1997年に創設した賞です。第30回となる今回は、2025年に国内で刊行・発表された漫画作品が選考の対象となっています。
手塚治虫文化賞の詳細はこちらをご覧ください。
https://www.asahi.com/corporate/award/tezuka/
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