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NTT西日本グループ、高校ラグビーで次世代映像制作を実証!AIと光ネットワークで遠隔操作
投稿日 2026年1月8日 17:21:17 (ニュース)
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IOWN構想とは:
https://www.rd.ntt/iown/index.html -
オールフォトニクス・ネットワークとは:
https://www.rd.ntt/iown/0002.html - All-Photonics Connect powered by IOWNとは:
https://business.ntt-west.co.jp/service/network/iown/ -
AIスロー映像生成機器:AIによる高負荷な映像処理システムをデータセンターに集約し、IOWN APNの安定した通信品質のもとで遅延なく遠隔操作・利用できることを確認しました。
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テロップ制作・送出機器:IOWN APNの低遅延環境下で、高度なテロップ制作・送出システムをデータセンターに集約し、遠隔からの運用に関する課題を洗い出すことができました。
NTT西日本グループ、高校ラグビーで次世代映像制作を実証!AIと光ネットワークで遠隔操作
NTT西日本グループは、2025年12月に開催された「第105回全国高等学校ラグビーフットボール大会」において、株式会社毎日放送(以下、毎日放送)に対し、IOWNオールフォトニクス・ネットワーク(以下、IOWN APN)を活用したリモートプロダクション環境を提供しました。
この取り組みは、AIによるスロー映像生成やテロップ制作といった高度な映像制作機能をデータセンターに集約することで、将来的な制作体制の効率化や映像制作のさらなる高度化を目指すものです。毎日放送は、実際の放送制作と並行して、高付加価値映像制作機能の遠隔運用を目的とした技術実証にこの環境を活用しました。
実証では、IOWN APNが持つ大容量、超低遅延、そして揺らぎのない安定したネットワークを通じて、毎日放送本社からデータセンターの制作システムを遠隔操作し、中継車がない環境でも高品質な映像制作が可能であることを確認しました。これにより、スポーツ中継制作におけるリモートプロダクションの可能性と、その提供価値をさらに拡大する機会となりました。
従来の映像制作が抱える課題とIOWN APNが拓く未来
現在、イベント会場での映像制作は、さまざまな制作機器を搭載した中継車を使用するのが一般的です。しかし、この方式には、機材や人員を物理的に配置する場所の確保が難しいこと、中継車の維持コストやスタッフ派遣コストがかかること、そして制作環境を構築するための準備に時間がかかることなどが課題として挙げられていました。そのため、映像制作のワークフロー全体を効率化し、放送局内の充実した制作機能を活用できる、より高度で快適な制作環境への移行が求められています。
NTT西日本グループは、次世代のコミュニケーション基盤「IOWN構想」の主要技術であるIOWN APNの「大容量・低遅延・ゆらぎなし」という特徴を活かすことで、これらの課題を解決しようとしています。
さらに、制作環境の効率化だけでなく、リアルタイムCG合成や高精度なスーパースロー映像生成といった、より付加価値の高い映像制作機能のリモート運用も求められており、IOWN APNの特性がこの高度化を支える基盤となっています。
高度な映像制作システムをデータセンターに集約
今回の取り組みでは、NTTスマートコネクトのデータセンターと東大阪市花園ラグビー場、そして毎日放送本社を、IOWN APNの技術を活用した「All-Photonics Connect powered by IOWN」で接続しました。
この接続により、中継制作の中心となる主要な制作機能(IPスイッチャーやPTPグランドマスターなど)をデータセンターに集約。毎日放送本社からIOWN APNの超低遅延ネットワークを通じてデータセンター上の制作システムを遠隔操作することで、スイッチャーやミキサー担当者が現場にいなくても、地上波放送向けの高品質な番組制作が可能であることを実証しました。
また、以下の2種類の高付加価値映像制作システムもデータセンターに設置し、毎日放送本社からの遠隔操作を検証し、問題なく運用できることを確認しました。

この取り組みの大きなポイントは、ラグビーコンテンツの制作にIOWN APNを適用しただけでなく、これらの高度な制作システムをデータセンターに集約し、超低遅延ネットワーク経由で放送局のサブコントロールルームから操作できるという、高付加価値化と効率化を両立する次世代の制作ワークフローの有効性を実証した点にあります。
毎日放送からのコメントと今後の展望
株式会社毎日放送からは、IOWN APNを活用したリモートプロダクションの実証が「1万人の第九EXPO2025」制作に続き2回目であること、そして今回はAIスローやスポーツコーダのリモート制作という新たな試みに挑戦したことが述べられています。MoIP(Media over IP)環境の構築や、今後の設備計画を具体化する上で技術的な課題を洗い出すことができ、非常に有意義な機会であったと評価されています。今後も社内設備更新に向けて、運用面や費用面での具体的な検討を進めていく意向が示されています。
NTT西日本グループは、今回の実証結果を活かし、放送制作におけるIOWN APN活用の領域をさらに広げていく計画です。
具体的には、今回実証されたAIスローやテロップ制作機能といった高度な制作リソースをNTTスマートコネクトのデータセンターに集約し、誰もが利用できる「高付加価値機能の標準サービス化」を推進します。これにより、中継車レスによる効率化に加え、コンテンツの種類や制作規模に関わらず、常に高品質で付加価値の高い映像を低コストで制作できる環境を整備することを目指します。
今後も、野球やラグビーに続く新たなスポーツジャンルやイベントへの適用を積極的に展開し、放送業界全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)と、魅力的な映像コンテンツの創出に貢献していくことが期待されます。
本件に関するお問い合わせ先:
NTTビジネスソリューションズ株式会社 バリューデザイン部 ソーシャルイノベーション部門
NTTスマートコネクト株式会社 メディアビジネス部 放送DX
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