
モーニングスター・ジャパンは2026年1月13日、NISA(少額投資非課税制度)に関する年次レポート「NISA概要 2025年年間レポート:あらゆる世代への役割拡大と加速する資産分散の潮流」を公開しました。このレポートでは、2025年のNISA投資家の行動が、これまで以上に「分散投資」と「長期的な視点」を重視する方向に変化していることが詳しく分析されています。
2025年には、NISA対象ファンドが市場全体の資金流入を大きくけん引し、投資信託への年間純資金流入額は約14兆2,000億円に達しました。
投資家の皆さんの行動を見ると、低コストの株式型インデックスファンドへの資金流入は引き続き非常に高い水準を保っていますが、特定のテーマに絞った株式ファンドへの投資は減少傾向にあります。
その一方で、複数の資産に分散して投資する「アロケーション型ファンド」や、有事の際に価値が上昇しやすいとされる「金関連ファンド」への投資が増加しているとのことです。これは、資産を特定の分野に集中させるのではなく、リスクを分散させようとする意識が高まっていることを示しています。
また、短期的な売買を目的とした資金の流出が少なくなり、より長い目で資産を保有し続ける投資家が増えていることも確認されました。これは、NISAが本来目指す「長期的な資産形成」という目的が、投資家の皆さんに浸透してきている証拠と言えるでしょう。
2027年からは「こどもNISA」の開始が予定されており、また「つみたて投資枠」の対象商品が拡充されるなど、NISA制度は今後さらに多くの世代に利用されるよう、様々な施策が打ち出されています。これらの制度設計は、現役世代だけでなく、子どもから高齢者まで、あらゆる世代の生涯を通じた資産形成をサポートすることを目指しているとのことです。
レポートを執筆したモーニングスター・ジャパン株式会社マネジャー・リサーチ部長の元利 大輔氏は、2025年の投資信託市場について、「前年に見られた特定テーマやストーリー性を前面に押し出した単一国への投資が後退し、株式一辺倒から資産分散を意識した投資行動への変化が鮮明になった一年でした」とコメントしています。
さらに元利氏は、「2027年の『こどもNISA』開始などを控え、NISAは現役世代のみならず、あらゆる世代の生涯を通じた資産形成を支援するプラットフォームへと進化を遂げます。投資家には自身の目的やリスク許容度に応じた主体的なファンド選択が求められるとともに、金融機関にはそれをサポートするための比較ツールや情報提供の充実がますます求められます」と述べ、投資家が自らの判断でファンドを選ぶ重要性や、金融機関が情報提供を充実させる必要性を強調しています。
今回発表されたレポートは無料で閲覧できます。2025年のNISA投資家行動の詳しい分析にご興味のある方は、ぜひ以下のリンクからご確認ください。
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