「NAS-X」とは?分散型ストレージでデータを守る仕組み
NAS-Xとは、ネットワークにつながった複数のNAS(Network Attached Storage)がお互いの空いている保存スペースを少しずつ借り合って、大切なデータを細かく分けて保存する技術の総称です。これにより、一つの場所や会社にデータを預ける形ではなく、みんなで協力してデータを守る「分散型ストレージ」の環境を作り出します。
この技術の大きな特徴は、特定の管理サーバーや単一のクラウドサービスに頼らない点です。万が一、どこか一つのNASが故障したり、特定のサービスが終了したりしても、データ全体が失われるリスクが格段に低くなります。まるで、たくさんの友達がお互いの荷物を少しずつ預け合うようなイメージで、データを安全に保ちます。
NAS-Xを支える4つの技術的特徴
NAS-Xは、分散型ファイルシステムであるIPFS(InterPlanetary File System)という技術を活用しています。IPFSは、データの「どこに保存されているか」ではなく、「どんな内容のデータか」で識別し、特定のサーバーに依存せずにデータをやり取りできる画期的な技術です。NAS-Xでは、このIPFSを基盤に、以下の4つの特徴でデータを守ります。
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ユーザー間の相互バックアップ
各ユーザーが持つNASの空き容量を使い、一つのデータを複数のNASに分散して保存します。これにより、どこか一つのNASが壊れてもデータが失われる心配がありません。 -
データの暗号化による高い秘匿性
他のユーザーのNASに保存されるデータは、厳重に暗号化されます。そのため、データが保存されているNASの持ち主を含め、誰も勝手にデータの内容を見ることはできません。プライバシーがしっかりと守られます。 -
中央管理サーバー非依存
データのバックアップは、NAS同士が直接やり取りして行われます。特定の管理サーバーを介さないため、サービス提供会社が事業を停止したり、特定のデータセンターに障害が発生したりするリスクから解放されます。 -
コンテンツ識別子による管理と復元
データの内容そのもので識別・管理するため、保存場所にとらわれずに柔軟かつ確実にデータを復元できます。
これらの仕組みによって、NAS-Xは長期にわたってデータを安全に保存できる基盤の構築を目指しています。
実証済み、今後の展望
NAS-Xの技術はすでにテストと検証が行われており、分散バックアップやデータの復元が問題なく行われることが確認されています。今後は、この技術を様々な製品やサービスに段階的に組み込み、用途に応じた最適化が進められる予定です。
NAS-Xは、NFTDriveが進める分散型ストレージやWeb3関連技術、そしてWISERAが提供する家族や個人向けの思い出保存・データ継承プラットフォームの中核技術として活用されていきます。将来的には、個人利用だけでなく、法人や自治体、コミュニティでのデータ保全にも役立てられることでしょう。また、様々なパートナー企業との連携も視野に入れているとのことです。
会社概要
株式会社NFTDrive
- 公式サイト: https://nftdrive.net
株式会社WISERA
- 公式サイト: https://www.wisera.link

